保育士ぱじゃくまの子育てプチ情報

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慣らし保育の期間と必要性について保育士が解説!!

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そろそろ保育園の結果がでる頃ですね!

育休中は一日でも早く復帰しないと!
と思う気持でいっぱいですよね、私もそうでした(笑)

そんななか、保育園入園が決まったら、嬉しすぎて職場に


「4月から保育園入園決まったので、すぐに復帰できます!」
とすぐに伝えたくなりますよね。

しかし、待ってください!!

みなさんもご存じの通り、
「慣らし保育」「受け入れ保育」なるものが待っています。

慣らし保育の日程を踏まえたうえで職場との復帰時期を相談してみてください。




慣らし保育の必要性と期間の目安についてお伝えします!

慣らし保育、受け入れ保育とは

赤ちゃんが親御さんから離れて新しい環境へ行くことは、大人が想像する以上のストレスがかかります。


その為、初日から丸一日保育園で過ごすのではなく、初日は数時間のみの預かりなど短時間の保育から始めて徐々に保育時間を長くしていきます。
これが慣らし保育、受け入れ保育などと言われています。


そんな必要ない!早く職場復帰したいんだ!

もしくは、会社側からすると早く復帰してもらわないと困る!


と考える人たちがいますが…。


でも、ほんとに子どもにとってストレスがすごいんです。

なぜ必要か

大人だって初めての場所へ行き、見知らぬ人たちに囲まれて一日過ごす。
かなりストレスですよね。


しかも、大人はまだしゃべれるので自分の意思を伝えられますが、子どもは、うまくしゃべれません。意思疎通が難しいと考えてください。


となると
『大人が、言葉の通じない外国の人が大勢いる見知らぬ場所で一日過ごす』ということと似たような環境になります


どれくらいのストレスか想像できたかと思います。


このようなストレスを和らげるために慣らし保育、受け入れ保育が行われています。


預けはじめの時期に乳児突然死症候群多いという報告があります。


東京都保健医療公社多摩北部医療センターの小保内俊雅小児科部長らの研究グループによると

保育施設における乳幼児の突然死の30%が預け始めから1週間以内に、半数が1カ月以内に発生「預け始め」から1カ月以内に多しているという調査結果があります


詳しくはこちらの記事で


このように子どもにとって新しい環境で過ごすことのストレス慣らし保育の必要性について理解していただけたかと思います。


何年か前の新聞に、慣らし保育の必要性と職場の理解を促す記事が書いてありました。

職場側としては早く職場に復帰してもらい、丸一日バリバリ働いてほしいと思いますが

少しでも慣らし保育への理解を深めて、復帰する親御さんの休暇の取得を快諾してもらえる世の中になるといいなと思っています。

慣らし保育の期間、流れ

各園によって違いますが

平均すると五日~二週間になります。
長いと一ヶ月というところもありますね。

どんな流れになるのが
最短スケージュールをお伝えします。

一日目~二日目
9時から11時
午前中のみでお迎え

三日目~四日目
9時から13時
お昼を食べてお昼寝前のお迎え

五日目
9時から5時
標準の時間内での預かり

六日目
申請した保育時間での預かり

と言った流れになります。

慣らし保育が延びるパターン

その子の様子に合わせて慣らし保育が延長されることがあります。

例えば

水分補給ができない。食事がとれない。
などといった食事面での問題で慣らし保育が延長する事が多いですね。

水分補給ができないと脱水などにおちいる可能性があるので、長時間の預かりが難しくなってきます。


見知らぬところで飲食をすることは子どもにとってかなりの勇気のいる事です。


『見知らぬ土地で、見知らぬ人から出された、見慣れないものを食べる』

大人だって中々できませんよね。

家庭と食事形態が違ったり、野菜中心のメニューを出されると
見慣れていなかったり食べ慣れていなかったりで拒否する子が多いです。


実際私が受け持った子たちの中には、給食を食べず数日過ごすといった子が今までで数人いました。

ちなみに水分は取れていたので、通常の慣らし保育期間で終了できました。

0歳児でミルクが飲めなかった子はお母さんが育休中ということもあり、慣らし保育を延長したこともあります。

このような慣らし保育期間中の子どもたちの様子慣らし保育の乗りきり方を後日書きたいと思います。

慣らし保育中の子どもたちの様子はこちら

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慣らし保育の乗り越え方はこちら

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