産後、ただでさえズタボロの心身。
そんな中上の子の荒れっぷりには、なす統べなく、途方にくれる日々が続きますよね・・・
下の子を出産するまでは
上の子がかわいくてかわいくて仕方なくて
下の子が生まれても、上の子が一番かわいいんだろうな。
上の子と同じくらい下の子を愛せるか心配するほどだったのに。
いざ生まれると上の子が悪さばっかりして・・・
「上の子 かわいくない」で検索。
親なんだから、そんな気持ちになっちゃいけない!
母親失格だ・・・と自己嫌悪の日々・・・。
と思いつつもどうしようもないこの気持ち。
検索すると同じ思いの方がいて、自分だけじゃないんだとほっと一安心しました。
最近は検索すると「上の子のかわいくない症候群」と出てくるほどに
みんな悩んでいるようです。
なぜ、かわいくない?
親の「産後ガルガル期」
このような言葉もあるほど。
産後はホルモンバランスの崩れや、睡眠不足、生活リズムの乱れ。
精神的に不安定で警戒心・攻撃心が強くなり、イライラ、カリカリしている状態です。
生まれたての弱々しい赤ちゃんをお世話する為に、瞬時に危険を察知する為に、常に気を張り、本能むき出し。
赤ちゃんを守り育てるためには仕方のないこと。
そんなピリピリした中で、上の子のは自我もあり、自己主張してきますよね。
産後の精神的に不安定で本能むき出しの動物状態で必死でお世話しているときに、優しく相手をしていられません・・・
上の子の一つ一つの行動にイライラしてきて、かわいくない!となってしまいますよね。
子どもの「赤ちゃん返り」
そんな状況の中、なぜか悪さをしたり暴れたりする。
いつも通り普通に過ごしてさえいてくれればいいのに。
あえて暴れてばかり…。
でも、全てお母さんの気を引きたくてやっていること。
普通におりこうに過ごしてるだけでは、赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんは自分の方を見てくれません。
悪さをしたり危険な時は、絶対にお母さんが見てくれる。
怒られてでも、ママにこっちを見てほしい
赤ちゃんと同じように愛されてるのか確認して安心したい
その気持ちもわかるんですけどね…。
赤ちゃんのお世話で限界がきている時は冷静に関わってあげられないですよね・・・
上の子にとって、下の子が生まれるということは、自分の居場所が無くなるということ。
大人に例えると、「家を失う」、「職を失う」のと同じことと聞いたことがあります。
大人がその状況に陥ったら・・・
メンタルに相当な負担がかかることが想像できますよね。
上の子はまさにその状況。
そりゃあ暴れたくもなります・・・
お母さんのそばで安心して過ごしていた居場所が、下の子の出現で無くなってしまうわけです。
不安で不安でしかたないですよね。
この「産後ガルガル期」と「上の子の赤ちゃん返り」が重なって
「上の子のかわいくない症候群」に陥ってしまうのではと考えます。
おすすめの絵本
そんなときにおすすめの絵本が
下の子が生れて、ママは赤ちゃんのお世話で忙しそうにしています。
お姉ちゃんのなっちゃんは、お母さんに髪を結んでもらったり、牛乳をコップについでもらったり、色々やってもらいたいことがあるのですが、赤ちゃんのお世話をして忙しそうなママ。
いつもママがやってくれていたのを見てたので、自分でもちょっとだけできた。
といったお話。
日常の中で上の子が色々な事にがまんしていることに気がつきます。
私は産後5か月での職場復帰と
上の子は新しい園に転園
そのことも重なり
爪噛みが始まったり
4歳なのにおんぶ紐でおんぶしてもらいたがったり
赤ちゃんを軽く蹴っ飛ばしたり
下の子の着替えを先に始めただけで泣いて暴れたり
本当に大変な日々でした。
この絵本を保育園で時々読み聞かせするのですが
その大変だった頃を思い出し、上の子への申し訳ない気持ちがわいてきて・・・うるうる・・・
読んでいて涙をこらえるのが大変。
後半は、涙をこらえながら、プルプルしながら読むことも。
さすが仕事中に子どもたちの前で泣きながら読めませんからね(笑)
かわいくない症候群の解決策になるかはわかりませんが、上の子の気持ちもわかると、少しだけ優しくなれるかもしれません。
赤ちゃんのお世話でもちろんママも頑張っています。
それと同じくらい上の子も頑張っています。
その事に気づかせてくれる一冊です。
ぜひこの絵本を上の子と一緒に読んで、親子の時間を過ごしてみてください。